ごきげんよう,アリトシです.
私がメインでつみたて投資をしている楽天・全米株式インデックス・ファンドの運用報告書が公開されたことで実質コストが明らかになり隠れコストの高さが話題になっています.
信託報酬と同じように少しでも手数料が少ない方が年間成績はよくなるので個人投資家にとっては無視できない要素です.
信託報酬と実質コストの違いとは?
信託報酬とは投資信託の運用・管理といった経費に対して支払う費用のことであらかじめ投資信託ごとに設定されており場合によっては信託報酬が引き下げられることもあります.
運用・管理によって生じる費用であるためアクティブファンドのような売買頻度の多い投資信託は高く,インデックスファンドのようなベンチマークに追従する投資信託は低くなる傾向があります.
実質コストとは信託報酬とは別に生じる諸経費を盛り込んだ投資信託に実際に発生する全コストのことであり運用報告書で公開されます.この実質コストと信託報酬の差額を隠れコストと呼びます.
楽天VTIの実質コストは?
楽天VTIの運用報告書を見てみましょう.
(a)の信託報酬はバンガードETFに払う信託報酬を除いた運用会社に支払う信託報酬であり0.1296%と設定されていました.
運用期間が291日と一年よりも少ないため少なく出ています.
実質コストを判断するために一年分に補正するための補正値は
0.1296÷0.097=1.336
これを合計コスト0.203に補正すると
0.203×1.336=0.2712
これにバンガードETFに支払う信託報酬0.04%を加えると
0.2712+0.04=0.3112
これが楽天VTIの実質コストということがわかりました.当初の信託報酬0.1696%の1.83倍となり隠れコストがかなり多くかかっていいることが分かります.
楽天VTIを継続するか
今回の運用報告書で実質コストの高さが明らかになったため今後もVTIの購入を継続するかは未定です.とはいえ,つみたてNISA枠を使ってのつみたて投資は続けるのでもう少し様子見ですね.
まだ設立一年の若い投資信託とういうこともあり売買手数料に多くの経費がかかっていることは明らかになりました.総資産が増えるごとにこリスクは減っていくので現在の総資産の増加速度を考えれば来年には杞憂となっていてもおかしくはありません.
一年後の運用報告書を楽しみにしましょう.